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【金網×万博】未来のCO₂回収技術に、弊社の金網が活躍!
2025/10/29

2025年10月まで開催されていた大阪・関西万博。
その中でも、ひときわ未来を感じさせるパビリオン「RITE未来の森」に、実は弊社の金網が使われているのをご存じでしょうか?

■ RITE未来の森とは?
このパビリオンでは、地球温暖化に立ち向かう最先端技術「DAC(ダック)」=**Direct Air Capture(大気中から直接CO₂を回収する技術)**を体験・学習できます。
その名の通り、“未来の森”のように空気中のCO₂を吸収してくれる「人工の森」を体感できる空間です。
■ 万博イノベーションアワード 技術イノベーション分野特別賞を受賞!
「RITE未来の森」は、**万博イノベーションアワードの「技術イノベーション分野特別賞(分野横断的啓発賞)」**を受賞したパビリオンです。
この賞は、CO₂回収技術(DAC)などの最先端技術を来場者が直接体験し、理解を深められる常設展示として、**「分野を超えて啓発を促した点」**が高く評価されました。
世界から注目されたパビリオンのひとつに、弊社の技術が陰ながら関わっていることは、大きな誇りです。

■ 実験施設として未来にも残る
RITE未来の森は、万博期間中だけの展示ではありません。
終了後も実験施設として継続的に稼働し、日本発のCO₂回収技術を世界に向けて示す実践型の研究拠点となる予定です。
■ 1日300kgのCO₂回収。その規模は?
展示されているDAC装置は3基。これにより、1日最大300kgのCO₂を回収可能とされています。
これは、なんと杉の木約8,000本分が1日で吸収するCO₂の量に相当します。

■ CO₂が調理燃料に?!
回収されたCO₂の一部は、万博会場内の調理場の燃料としても再利用されています。
まさに、CO₂の循環型エネルギー活用。未来社会のエコシステムを感じさせてくれる取り組みです。
■ その裏側に、弊社の金網が
DAC技術では、「アミン」という物質を染み込ませた特殊な紙シートがCO₂の吸収を担っています。
ところがこの紙、乾燥工程で紙同士がくっついて剥がれないという課題が発生。
まるで昔、濡れた教科書がバリバリに貼りついてしまったような状態です。
この問題を解決するために使われたのが、弊社の金網。
紙と紙の間に1枚ずつ交互に金網を挟むことで、通気性を保ちつつ貼り付きを防止。
乾燥効率の向上と製品品質の安定化に、ひと役買うことができました。

■ 未来を陰で支える金網のチカラ
私たちの製品は、目立つ存在ではありません。
しかしこうして、最先端の技術や社会課題の解決に貢献できることは、製造者として大きな誇りです。
モノづくりの現場から、未来へ。
「モノづくりは、おもしろい。」
この想いを、あらためて感じさせてくれるご縁に、心から感謝しています。






